はーるよこい by 北島政明さん


♪はーるよこい、はーやくこい。

あと数日もすれば三月、すぐそこまで来た春へ向かう一日一日の変化を楽しんでいます。

[野川流れる早春の野川公園]












今はまだウインドブレーカーが手放せませんが、もう少しばかり待てば、重ね着を脱ぎ、冬用のタイツをクォーターパンツくらいに履き替えて、身軽な格好になって軽快にランニングを楽しむことができそうです。早く来い来い。

お隣の義母宅の庭に置いた小皿に、毎朝ひまわりの種を播いています。自然の餌がまだ乏しいこの時期には、待っていましたとばかり野鳥がやってきてガラス戸越しに義母の目を楽しませてくれます。一番多いのはシジュウカラ。彼らとの混群を作っているアカハラ。ことしはアオジを初めて見ました。

活発な小鳥たちに誘われて、私もあちこちの雑木林や自然公園に走っていきます。向こうに見える林の樹冠がほんの少しだけ軟らかい色彩になってきました。落葉の茶色ばかりだった足元にも、オオイヌノフグリやホトケノザといった早春の常連たちが増えてきました。私の脚もいつのまにか軽くなるというものです。

[節分草 その名の通り節分の季節を知らせる花です 地上数センチの小さな妖精]


















[福寿草 パッと明るい笑顔のようなこの花に、よくぞ「福」と「寿」の字を当ててくれました]














春の訪れをいち早く知らせてくれる野草は、春の妖精、スプリング・エフェメラルと呼ばれます。雪があっても一番に顔を出す福寿草。ほの暗い林床に咲く節分草。枯れ葉だらけの中にポッと明かりが灯ったように現れる妖精たちは、短い日数で儚くも姿を消して、その後には本格的に春がやってくるのです。

[河岸段丘から野川に流れ込む春の湧水]













私もつい先日に3回目のワクチン接種を終えました。mRNAワクチンという最新の技術による防御とともに、日々走り・歩きを楽しむことで自然免疫を強固に保ち、心と身体を新しい春に向かって解き放ちたいと思うのです。

だんだんと軌道に乗せていっていただけそうなランニング大学。みなさんとの久方ぶりの再会を楽しみにしています。

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