「ささぶねのみち」にて |
あっという間に師走も下旬となると、クリスマスや年の瀬がちらついて気持ちが落ち着かなくなりますが、文字通り地に足をつけて走り歩けば私の心もすとんと静やかさを取り戻すというものです。12月になると必ずと言ってよいほど走り訪れる場所があります。横浜市都筑区にある広大な公園群、都筑緑道。ことしは限られた時間でしたが旧交を温めてきました。
[ 横浜市による緑道マップはこちら ]
とても好きな都筑緑道ですが、唯一不便を感じるところは紅葉のピークをつかみにくいこと。最も美しい時期は一週間もないというのに、緑道まで10kmほどあるため数日ごとに様子を見に行くというわけにもいきません。例年のピークは12月初旬、ことしは出遅れて中旬になってようやく走っていきました。関東の冬晴れ、からっ風が冷たい日でした。
自宅からあざみ野、荏田を経由する武蔵野丘陵のアップダウンをせっせと走って緑道入り口は加賀原バス停。ここから南回りコースのハイライトを走りめぐります。緑道に足を踏み入れると、意外なほどに楓の紅葉が残っていることに驚かされました。気を良くしてどんどん走ります。(止まっていると寒い!)
まずは川和富士に登ろう。高さ74mの頂上は吹きさらしではあるけれど本物の富士山の展望スポットです。平日だったこともあり頂上を独り占め。シャイな富士山はご覧の通りでしたが、久しぶりの眺望でした。
園児たちで賑やかなかりん公園から鴨池公園に向かうプロムナードに入ると都筑緑道の記憶が一気に蘇ります。鴨池公園の子ども向けログハウス「かもいけらんど」の小窓にはクリスマスの飾りも見え隠れしていました。
鴨池公園の先には都筑中央公園への分岐があります。ここの楓は毎年見事。陽の光に恵まれて紅葉が眩しく輝きます。道の端をさらさらと水が流れる「ささぶねのみち」にその紅葉が映り込むポイントで、毎回同じような構図ながらカメラを向けずにはいられません。
いつもなら行く都筑中央公園を今回ははしょって、都筑緑道の初冬の光景を楽しみながら茅ケ崎公園、せせらぎ公園へと辿っていきました。
都筑緑道は、1970年代から開発が始まったいわゆるニュータウンのマンション群の只中にありながら、巧妙に設計された緑道からはすぐそこにマンションがあることを感じさせません。緑道は上下左右に曲がりながら土道あり舗装路あり。訪問を重ねた今ではさすがに全体像の地理が頭に入っていますが、最初の頃はあまりに複雑に入り組んだ緑道になんども道に迷ったものでした。
今回はせせらぎ公園まで進んで横浜市営地下鉄仲町台駅からあざみ野までショートカットで戻りました。電車に乗った間に身体が冷えて、あざみ野駅から帰宅する区間は北風が堪えたものの、ことしも初冬の緑道を楽しめた満足感でアップダウンを走って行きました。
コメント
「最も美しい時期は一週間もないというのに、緑道まで10kmほどあるため数日ごとに様子を見に行くというわけにもいきません」とのこと、今回は、まずますといったところでしょうか。点数でいえば、何点ぐらいでしょうか。きれいな写真を拝見できて、感謝感謝です。
いのこ
桜にしても紅葉にしても、今だ!というタイミングが事前に分かれば助かるのですが、そう贅沢も言っておられません。