吟走プラス 4月の句


自宅近くの山林がパステル画さながらの中間色に染まっています。
白いのは山桜だなと思っていましたら、
いつしかその白は見えなくなって、薄紫色の藤が現れてきました。

この時期、少し足を伸ばして低山を走り歩き、ふと顔を上げると壮大な山藤が垂れているのに気づくことがあります。
あのスケール感をどう表現したらよいものか。

すっかり上手になった鶯の声に耳を傾け、そんなことをぼんやりと思いながら走り歩きます。
自分の二本の足で訪れてはじめて味わえる、この季節の楽しみです。

野山にでかけませんか。
かんたんなお弁当を小さなリュックにひょいと入れて。
飲み物は清冽な山清水で。

北島 政明





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