吟走プラス 3月の句


春の駆け足ペースが速すぎて、詠んだ句を実際の季節が軽々と追い越していきます。
走っても、走っても、追いつくことができません。

それでも生命の活力に溢れたこの時期には、走っている私の脚を思わず止めさせる景色に出会います。
移ろいやすいその光景を見たランの記憶を、なんとかして形にとどめたいと思うのです。

もう私の周りでは桜が満開です。
どうぞ、咲き誇る桜の中を颯爽と走っていってください。

北島政明




九州の九重山地は、学生時代の私が山歩きをするホームグラウンドでした。久住山、大船山、三俣山などに囲まれた坊がツル盆地には当時所属していた山の会の「あせび小屋」があり、ときどき雨が池越の夜道を越えて管理に通ったものです。

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